【ニュースレター】手弁当で拓いたMTB専用施設。静岡・森町に開業!
心置きなく楽しめるフィールドを
木漏れ日が降り注ぐ広大な森林。その雑木林に拓かれた専用コースを爽快感いっぱいに走っているのは、当社の社内公認クラブ「森マウンテンバイククラブ(以下 MmtbC)」のメンバーたちです。彼らが自らスコップを持ち、1年かけて整備してきた「ミリオンペタルバイクパーク」(運営:ミリオンペタル合同会社)が、この春、開業を迎えました。
「マウンテンバイク(MTB)フリークが、家族や仲間とともに心置きなく楽しめる環境をつくりたい。それが純粋な動機でした。その後、さまざまな素晴らしい出会いが重なって、いまでは森林資源の有効活用や地域社会の活性化などにも寄与していきたいという思いを強くしています」
施設開設の志についてこう話すのは、MmtbCで部長を務める小倉幸太郎さん(当社・新事業推進部)。小倉さんは発起人の一人として、ミリオンペタル合同会社の運営にも参画しています。
「この森林は、水源涵養保安林でもあり、保健保安林でもあります。そうした土地を使わせていただき、行政や森林組合、地域の皆さんと相互に協力しながら発展させていくために法人を設立しました。無給ではあるのですが、会社の人事部門に相談して手続きを踏み、副業というかたちで施設運営に携わっています」
人と森林、地域の「共生と循環」
出会いの一つ、森町森林組合の甚沢万之助組合長の理解と協力から始まった、MmtbCクラブ員による手弁当のコースづくり。昨年、その活動を後押しする大きなできごとがありました。林野庁の助成事業として、森林づくりの課題をオープンイノベーションで解決するアクセラレータープログラム、「SUSTAINABLE FOREST ACTION(SFA)」に応募して最優秀賞を獲得したのです。
「走るフィールドに困っているMTBフリークと、森林の利活用を望む地権者、手入れの行き届いた健やかな森づくりを推進する国や行政、さらには地域社会の活性化など、それぞれの課題の解消に向けたビジネスプランを提案して評価をいただきました」。これによって事業化資金(300万円)の助成を受け、活動が加速したというわけです。
「人が集まり、そこで楽しみ、森林や地域もいきいきとする。こうした循環を生み出していくことが、フィールドづくりには欠かせないと考えています」と小倉さん。さらに「森町で成功事例をつくり、それをロールモデルに全国に発信していきたい。提携する施設が各地に広がっていくことをイメージしています」と将来像を描いています。
国内のMTB人口はおよそ10万人。「これは先進国の中では圧倒的に低い数字です。日本は国土の3分の2が森林という国ですから、もっともっと楽しむ人が拡がるポテンシャルがあります。そのためにも、フィールドの整備や管理がますます重要になってくると思います」(小倉さん)
■(外部)ミリオンペタルバイクパーク公式facebook https://www.facebook.com/millionpetalbikepark
■広報担当者より
地域の皆さんの協力を得て、当社の公認クラブのメンバーや有志によって拓かれた林間コースには、週末になるとたくさんの笑い声が響き渡っています。スコップやツルハシを手に、いまもコースづくりに励む小倉さん。「開墾というのは本当にたいへんな仕事。昔の人は本当にすごいと実感しています」と、真っ黒に日焼けした顔をほころばせたのが印象的でした。
本件に関するお問合わせ先
コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
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